育児のしつけと食育について
人間でいるからには、必ず食事をとらなければ生きていけませんので、食事に関する育児しつけというのも必須になります。
特に最近では「食育」という言葉も一般的になってきていることからも分かるように、食事についてのしつけが重要視されるような風潮があります。
これは、特に核家族化が進み、家族で一緒に食事をとる機会が以前よりも減ってきていることなども原因となっているでしょう。
食育、食事のしつけというと、どうしても食事のマナーや箸の持ち方などといったイメージがあると思います。
また、ボロボロこぼしたりせずにきれいに食べることや、ダラダラと食べず早くさっさと食べるといったイメージもあるでしょう。
しかし、それらの指導がいきすぎると、どうしても食事に対して窮屈さを覚えたり、食事が楽しくない、という考え方を子どもに植え付けてしまったりすることになりかねません。
楽しく食育を
そうではなく、食事が楽しくなるような育児しつけができればいいと思いませんか?
例えば、育児書などでこの年齢ではこのくらいという食事量がよく目安として掲載されていますが、個人差があるので、必ずしもその量を食べなければならないということではありません。
どうしても食事を残してしまうお子さんには、最初から少なめによそっておいて、お皿を空っぽにして完食できるという感覚を身につけさせることも大切でしょう。
その際「すごいねー、今日は全部食べられたよ」などと声かけをしてあげることで、盛ってある食事を全て食べることはよいことなんだ、ということを体感させることもできます。
食事が楽しければ好き嫌いもなくなる
そうして食事が楽しくなれば、食事量を多少増やしても、一生懸命、全部食べようと努力しますし、必然的に好き嫌いをしなくなってきます。
そのベースがあれば、集団生活の中で必要な、一定時間の内に、食事を終わらせてしまう、といったことを育児のしつけする場合にも、すんなりと取り入れることが可能になるでしょう。
食育というとなんとなく難しいことを考えてしまいがちですが、食事を楽しく食べられるという、ごく当たり前のことを身につけるためにどうすればいいかということを考えていけば、それが自ずと食育になっていくのだと思います。